葬儀ネットとは?
安心おまかせプラン
お近くの葬儀社
お近くのお花屋
資料のダウンロード
お見積
よくあるご質問
会社概要
葬儀社会員の募集
HOME
お葬儀の申し込み・お見積はこちらからどうぞ
お問い合わせ
お申し込み
ご利用料金
葬儀・法要の進め方
葬儀について考えたことがある人はどれくらいいるのでしょうか。親や自分の葬儀をどういうものにしたいか、また、どうしたら自分なりに「よい葬儀」ができるのか、真剣に考えた人は多くはいらっしゃらないのではないでしょうか。
「よい葬儀」があるとすれば心から故人を送る気持ちの表れた故人も葬家も納得できる葬儀が「よい葬儀」といえる要素かもしれません。
そのためには、まず葬儀について正しい知識を持つ必要があります。しかし、実際には多くの方は葬儀を執り行うための役立つ情報を殆ど持っておられないのが現実です。
このホームページは初めて葬儀を執り行う方に少しでも役立つように編集されております。

第1章(ダイジェスト)
 1.葬儀・法要の進め方

第2章(細目について)
1.危篤を告げられたら 2.臨終・悔いのない別れ 3.死亡届
4.死亡通知 5.ご遺体安置 6.枕飾りと納棺
7.葬儀内容の決定 8.世話役の決定と役割 9.通夜の準備
10.通夜の進行 11.葬儀の準備 12.葬儀の進行
13.出棺挨拶と挨拶の実例 14.火葬と骨あげ 15.初七日法要と納骨
16.会葬礼状 17.葬儀後の後始末 18.葬儀後の諸手続き

第1章(ダイジェスト)
大切な人が充実した人生を終え旅立ちを迎える臨終の場では遺族はその瞬間を静かに見守ってあげたいものです。しかしながら、いざ亡くなられると何から手をつけてわからないのが実情です。この章では、死亡から葬儀までを主なポイントのみをおさえたダイジェスト的にお伝えいたします。

1.葬儀・法要の進め方

●臨終直後の対応

連絡役を決める。
家族、親族や親しい人への死亡通知、葬儀社への連絡を行います。
連絡を受けた葬儀社はご遺体を自宅に移送します。
※寝台車・霊柩車の料金は、種類と距離・時間によって異なります。
国内の遠隔地で死亡した場合は、遺体の傷み具合により現地で荼毘に付すのが普通です。

●遺体の安置と枕飾

遺体の腐敗を防ぐために、冬は暖房を止め、夏場は冷房を入れ部屋の温度を下げておきます。
納棺するまで頭は北に向けて安置します。手は胸の上で組ませ、数珠をかけ、顔はサラシの面布で覆います。枕元に小さな机を置いて白い布をかけ、ローソク、線香などを飾り、火をともします。

●喪主・世話役の決定

通夜・葬儀の準備に当たり喪主・世話役を決めます。喪主は世帯主・配偶者・長男など縁の深い人がなります。葬儀後も年忌法要などの供養を行う人がよいでしょう。

●葬儀内容の決定

葬儀社と打ち合わせをするのが普通です。
内容は、故人の地位、宗旨、会場、規模、会葬者数などにより、葬儀の内容を決定します。
通夜・葬儀の日時と会場は、僧侶や火葬場、会館の都合などもありますので、喪主・僧侶・葬儀担当者との間で決定します。

●通夜・葬儀の手配

(1)祭壇に飾る遺影を用意します。
(2)火葬場に行く車の手配をします。
(3)受付用具・記録簿を用意します。
(4)会葬礼状の印刷を手配します。
(5)会葬御礼品(粗供養品)を用意します。
(6)通夜ぶるまいの用意をします。
(7)喪服の用意をします。
(8)遠方の方には宿泊の手配をします。

●通夜

通夜は午後6時〜7時頃から始めます。僧侶の読経、焼香、喪主のあいさつのあと、通夜ぶるまいと進みます。

●葬儀準備

葬儀の開式は11時か13時が多い。
(1)受付の準備、会葬御礼品の確認
   (会葬御礼品、会葬礼状は通夜の前に用意します)
(2)弔電を整理し奉読の順を確認します。
(3)席順や焼香順位を確定します。
(4)火葬場へ行く人を確認します。
(5)お布施の用意をします。
(6)初七日法要の料理の確認をします。

●葬儀・告別式を進める

本来「葬儀」と「告別式」は別のもの
最近は「葬儀・告別式」と一緒に行われる場合が主流ですが、本来「葬儀」は故人の冥福を祈る宗教儀礼で、遺族や近親者が営むもの。告別式は、遺体を火葬場や墓地まで送った葬列が変化したもので、会葬者が故人に別れを告げ、遺族に対して悲しみを共感するために行われます。
葬儀は宗派や会場によって多少異なりますが、一般的には受付開始から次の順序で行われます。

(1)参列者着席
(2)導師入場
(3)開式の辞
(4)読経
(5)導師焼香
(6)弔辞弔電奉読
(7)遺族焼香
(8)一般参列者焼香
(9)導師退場
(10)閉式の辞

●出 棺

葬儀が終わったらご遺体を花で飾り、故人愛用の品を納めます。
親族や故人と親しい人は故人との最後のお別れをして、近親者で棺を霊柩車に運びます。
喪主か親族代表が出棺の挨拶と会葬の御礼を述べます。

●火葬・骨上げ(コツアゲ)

火葬にかかる時間は1時間半ほどです。收骨される方は係員の連絡があるまで、休憩所で静かに待ちます。
遺骨は帰宅後、壇飾りに安置します。

●法要・食事

最近では葬儀当日に初七日法要をつとめることが多く、法要後の食事では、僧侶、世話役、手伝いの方々をもてなします。

●葬儀を終えて

世話役をはじめとして、葬儀の引き継ぎは、なるべく葬儀当日に行います。喪主、遺族への世話役としての引き継ぐものは下記の通りです。
(1)香典
(2)香典、供物の控え帳
(3)弔電、弔辞
(4)会葬者名簿
(5)会葬者の名刺


第2章(細目について)
この章では葬儀に当たって各ステージ事に関連する注意点とポイントをまとめてあります。

●危篤

死期が近づいたら危篤や死亡を知らせたい人のリストアップを事前に準備しておきます。
親戚、友人など合わせておきたい人に危篤をしらせる。
危篤に立ち会う。

●危篤の通知をする連絡役を決める

医師から危篤状況の通告を受けたときに、まず意識のあるうちに最期の別れをさせたい人に至急連絡をとりましょう。

●親戚や親しい人に知らせる

危篤を知らせる範囲は三親等までが一般的とされています。
(1) 家族
(2) 血筋の濃い親族。
例として、別居している両親、兄弟姉妹、祖父母、孫、配偶者の両親と兄弟姉妹、つきあいの深い伯叔父母、甥、姪などですが、これはあくまでも目安と考えていいでしょう。
(3) 親しい友人、知人
(4) 勤務先、学校、関係団体、隣近所など
また、親戚でなくても、特に親しい友人など、最期に本人と会わせておきたいと思える人への連絡も忘れないようにしましょう。

<ここがポイント>
危篤の知らせは、本人がが会いたがっている人に告げましょう。
★連絡を受けら駆けつけるのが普通ですので、親類であっても、普段から付き合いのない人まで知らせる必要はありません。
★知らせる相手が病気の場合には、通知を控えたほうがよいでしょう。

●危篤の連絡

危篤の連絡
危篤の連絡は電話連絡が早くて確実です。携帯電話、メールも駆使しましょう。
先方が留守の場合には電報も有効です。
電話で連絡する場合は、
(1)だれが(危篤者の名前)
(2)どこで(危篤者のいる病院名、病棟、場所、道順、電話番号) 
(3)病名と状態 などを連絡します。

<ここがポイント>

■大事なことを忘れないようにあらかじめ要点をメモして行いましょう。
■病院では公衆電話を利用しますのでテレホンカードか小銭を多めに用意する必要があります。
■知らせる相手がたくさんいるときは、何人かで分担します。

●電話は要点だけを伝える

電話では、家族や近親者以外の相手でも日常的なあいさつは省きます。

1.自己紹介
2.誰が危篤状態か
3.どこにいるか(病院名、自宅)
4.場所の道順と電話番号、病院等の場合はホームページのドメイン名を聞く
(1) 早朝や深夜の場合には、
「朝早くの電話でご迷惑ですが」
「夜分おそく失礼いたします」
と、時を選ばない失礼をおわびします。
(2) 「私は○○の家内(息子、娘)でございますが、○○が重体となりましたので、ご連絡をいたしました」
あるいは、
「○○が危篤になりましたのでお知らせいたします」

<ここがポイント>
あらかじめ連絡先の氏名、住所、電話番号を作って用意したいものです。

●ことづけを頼む場合

上記の1〜4の要点を漏れなく伝えましょう。


2.悔いのない別れをする・臨終
●静かに旅立ちを見送る
医師が臨終を告げた時刻を確認しておく。
遺体の唇を水で浸し末期の水をとる。
病院などで死亡の場合は家へ連れ帰る手配をする。
(葬家自身で行うか葬儀社へ依頼する)

●「死亡危急者の遺言」は3人以上の証人が必要
1.本人の意識がはっきりしていること
2.遺産相続と関係のない3人以上の証人が立ち会い、そのうち1人が口述筆記すること
●キリスト教の場合は宗教者を呼ぶ

●葬儀費用は早めに引き出しておく

●病院で死亡したとき

病院での死亡は、ほとんどの場合、死因がはっきりしているので、病気による自然死としてすぐに死亡診断書を出してくれます。しかし交通事故や火傷などで死亡した場合には、外因死として警察医による死体検案が必要となります。

●自宅で死亡したとき

自宅で死亡した場合、一刻も早く医師に連絡して来てもらいます。
(1) 故人が加療中であったら、主治医師による死亡の確認が先決ですので、医師が死亡を確認し、死亡診断書を書くまでご遺体に手をふれたり、ご遺体を動かしてはなりません。
(2) 加療中でない急死などの場合や、日曜祝日で病院がお休みの場合には、110番に連絡し、警察医に確認してもらいます。この場合、たとえ老衰死であっても、死因を知るために警察医による死体検案が行なわれることがあります。

●事故死、変死、自殺などのとき

交通事故など突発的な事故で即死したときや、自殺や他殺など不自然な死のときには、警察医による検死(行政解剖)が必要となります。
(1) 行政解剖されるご遺体は、監察医務院等に運ばれ、そこで検視を受けたあとで遺族に戻され、自宅に帰ることができます。
(2) 他殺の疑いのあるときには、「司法解剖」に回されてご遺体の帰還が遅れることもあります。
(3) 検死が終わったら、警察医から死体検案書が交付されます。
(4) 海や山で遭難したときには、遭難現場に近い警察と役場に届け出なければご遺体は動かせません。
(5) 遠隔地で死亡した場合には、損傷の程度や死亡からの日数などを考慮して、遺族が現地に出向き、そこで火葬して遺骨を持ち帰ることもあります。

人が死亡したときは、戸籍法で一週間以内に死亡届を出すことが定められています。

(1) 死亡届は、所定の用紙に、死亡年月日、時 間、死亡場所、性別、職業、配偶者の有無、生存配偶者の生年月日などを記入し、医師の署名のある死亡診断書とともに提出します。
(2) 死亡届は、死亡した土地の市区町村役場の戸籍係に届け出ます。
(3) 病院や旅先などで亡くなったときは、病院の所在地や旅先の市区町村役場へ提出します。
(4) 死亡した土地が本籍地でないときは、死亡届けを2通提出することになっており、1通は本籍地の役場に送付されて、戸籍から抹消されます。(役所が適当と認めたときは、1通で足りることもあります。)

●死亡届を行う人

(1)同居の親族
(2)親族以外の同居者
(3)家主、地主または土地家屋の管理人
となっています。しかし、実際には遺族は連絡や通夜の準備などで余裕がありません。そこで、必要事項の記入をすませたら、あとは葬儀社社員か親族などに代行してもらうことが多いようです。

<ここがポイント>

届出には手数料は不要ですが、届出人の印鑑が必要です。

●提出期限

(1)死亡届は、死亡した日から七日以内に提出することになっています。
(2)この死亡届を出さないと、火葬に必要な「埋火葬許可証」を発行されないので、実際には、死亡当日か翌日には出すことになります。そのため、役所では休日や夜間でも受付ています。

●死亡診断書

死亡診断書は故人の死に立ち会った医師の署名捺印したものでなければ認められません。普通は死因に不審な点がなく、臨終のときに医師が立ち会っていればすぐに「死亡診断書」を書いてもらえます。

<ここがポイント>

死亡診断書は、保険金や遺族年金などの請求に必要になりますので、あらかじめ2通書いてもらうとよいでしょう。

●死体検案書

自殺や事故死、変死などの場合には、警察医によって検視が行われたあと「死体検案書」が交付されます。死亡届の際にはこの「死体検案書」を提出します。

●火葬(埋葬)許可証

火葬および納骨をするためには、火葬(埋葬)許可証が必要です。
(1) 死亡届の用紙に必要事項(死亡者の本籍地、現住所、氏名、性別、生年月日、死因、死亡年月日時、死亡場所、火葬を行う場所、申請者の住所と死亡者との続柄等)を記入し、届出をしますと、「火葬許可証」が交付されます。
(2) 「火葬許可証」を火葬場に提出すると、火葬が終わった時点で、終了した日時を記入して返してくれます。これが「埋葬許可証」になり、納骨時に寺院、墓地の管理事務所に提出します。

<ここがポイント>

「埋葬許可証」は5年間の保存義務があります。




死亡通知は残された者が行う重大な役目です。死亡通知は通知もれが残らないよう、
住所録や年賀状などをチェックしながら、故人とかかわりのあった人たちに知らせたいものです。
また、メモを見て間違いなくお伝えしましょう。

●死亡通知の範囲

死亡通知の範囲は、
(1)別居している家族、近親者
(2)故人と親交のあった友人、知人
(3)勤務先、取引先、関係団体、学校
など には、通夜や葬儀の日時が決まった時点で連絡します。これらの連絡は、それぞれの主な関係者に通知して、それから先は、その人から連絡をとっていただくようにお願いします。

<ここがポイント>

隣近所や町内会へも連絡します。
自宅で通夜・葬式を営む場合、町内の方に世話役をお願いしたり、弔問の人たちが道を尋ねたり、駐車等で迷惑をかけることがありますので、喪主かそれに準ずる人が出向いてあいさつをします。

●電話での死亡連絡

(1) 取り込み中のことですので、あいさつは抜きで、死亡の件だけを手短かに伝えます。
(2) いきなり「○○が亡くなりました」では、相手が驚いてしまいますので、言葉を選びます。
(3) 危篤の連絡と同様、早朝や深夜の失礼をおわびしてから切り出します。
「早朝はやくから申し訳ございません。
○○は、本日○時に死去いたしました。
通夜は○時で、告別式は翌日○日午後○時から○○(場所)で行いますので、とりあえずお知らせいたします」
「たびたびお見舞いいただきましたが、○○ は、本日○時に亡くなりました…」

●ほかの方たちへの連絡をお願いする場合

「お手数ですが、職場の方々へもご連絡をお願いいたします」
「皆さまによろしくお伝えください」
 などと言い添えます。


●ご遺体安置
自宅の部屋を整理し祭壇が飾れるようにする。
死者が男性なら髭をそり、女性なら髪を整え薄化粧する。

●死化粧

ご遺体の清めのあとには、死化粧を行います。
(1) 目が開いていたら、そっと閉じてあげます。
(2) 口が開いていたら、下あごを持ち上げ、しばらく支えておきますと閉じます。
(3) 髪をととのえ、男性ならひげをそり、女性には薄化粧をします。
(4) もし爪が伸びていたら切ります。遺髪や遺爪をとっておきたいときは、このとき切っておきます。
(5) 病気によってほおがこけてしまっているときには、ほおに含み綿を入れてふっくらさせてあげるのもよいでしょう。

●ご遺体の安置

ご遺体を清め、死化粧をしたら、納棺までの間、ご遺体を仏間か座敷に安置します。
(1) ご遺体は頭が北に、足が南に向くように蒲団を敷いて寝かせます。これを「北枕」といいます。これは釈迦が涅槃に入ったときの姿を模すものといわれています。
(2) 部屋の間取りの都合で北枕にできない場合には、西枕にしても差し支えありません。仏壇のある部屋なら仏壇に頭を向けるのも一つの方法でしょう。
(3) ご遺体を寝かせる寝具は、できるだけかさばらないものにします。敷布団は一枚にして、掛け布団もなるべくご遺体が暖まらないように、薄くて軽いものにします。
(4) 掛け布団は、すそになるほうをご遺体の顔の方に来るように、上下を逆さにしてかけるのがならわしです。
(5) カバーやシーツは、新しいものか、洗濯してある清潔なものにかえます。
(6) 枕は、あまり高くないものを選びます。低すぎると口が開きやすいので、注意が必要です。
(7) 顔は、白い布(さらしを切ったものや無地のハンカチ)でおおい、両手を胸元で合掌させ、数珠を両手にかけます。
(8) 掛け布団の上には刃物(守り刀)をのせるしきたりがあります。今では袋入りの短い木刀を使用します。守り刀は、刃先を足のほうに向け、顔のほうには向けないようにします。

枕飾り設営

枕飾りは葬儀社へ頼んでも良いし簡単なものなので葬家でも設置できる。
安置したご遺体の枕元に祭具を飾ることを「枕飾り」といいます。
白木の台か、白い布をかけた小さな机を台とし、その上に次のものを飾ります。
(1) 一本線香 ‥‥‥線香立てに線香一本。
(2) 一本ローソク‥‥燭台にローソク一本。
(3) 一本樒(しきみ)‥‥‥花立てに樒(しきみ(「しきび」とも読む))の枝を一本。手に入らなければ菊一輪で代用。
(4) 鈴(りん)
(5) 水コップまたは湯飲み茶わんに入れた水。上新粉で作った団子(11個)を、白紙を敷いた三方にのせて飾ります。
(6) 枕だんご花立てに樒(しきみ)の枝を一本。手に入らなければ菊一輪で代用。
(7) 枕飯 故人が使っていた飯茶わんにごはんを丸く山盛りにし、そのまん中に故人の使っていた箸をそろえて、真っすぐに突き立てます。

<ここがポイント>

線香とローソクの火は常に絶やさないように、遺族の人が付き添って見守ります。

●枕経

枕飾りが準備できたところで、僧侶に来てもらってお経をあげてもらいます。これを「枕経」といって、死者はこれによって初めて成仏するといいます。

●納棺

昔は、ご遺体を安置したあと、遺族や近親者がその枕辺で夜を徹してよとぎをし、故人との名残りを惜しんだものでした。現在は通夜の前に納棺します。

●納棺の方法

(1) ご遺体に死装束を着けます。この時は遺族の方が協力して着せてあげることが供養になると思われます。
(2) 棺の底に白い薄手の布団か毛布、または白木綿を敷きます。
(3) ご遺体の頭部、肩、胴、脚などを全員でそっと支えて、あおむけに棺の中に入れます。
(4) 手は合掌させて数珠をかけ、死装束や小道具をそろえていっしょに納めます。

<ここがポイント>

ご遺体は硬直していますから、無理やり動かしますと、損傷する場合もありますので注意して扱います。

●副葬品

(1) 棺の中には、生前に故人が愛用していた身の回りの品(タバコ、写真、手紙など)や愛読書などを数点いっしょに納めてもよいことになっています。
(2) 火葬のときに燃えにくいガラス・金属製品などは、遺骨をよごしたりしますので入れません。
(3) 抜けなくなった結婚指輪は、つけたままでもやむをえないでしょう。

●棺のふた

棺のふたは、出棺のときまで釘づけはしません。
ふたは置くだけで、ご遺体と対面したい人があった場合には蓋をあけて対面します。
納棺が終わったあと、通夜が行われる部屋の祭壇の前に安置します。 


喪主や遺族は通夜・葬儀の準備にかかります。実際の作業は葬儀社のスタッフが行ってくれますが各々の判断は喪主や遺族しかできません。会葬者に失礼がないようにしっかり準備することが大切です。

●葬儀内容の決定


喪主・世話役を決める
葬儀社を選ぶ
葬儀社と打ち合わせをする
葬儀の形式を決める
葬儀の規模を決める
会葬礼状を発注する
葬儀の日程を決める
葬儀の場所を決める
関係者に通知する
遺影を用意する
宿泊の用意をする
喪服の準備をする

●喪主の決定

(1) 普通は故人と最も近い血縁の人がなることが多いようです。
(2) 夫婦のいずれか一方が死亡した場合にはその配偶者、配偶者がすでに死亡している場合は長男、又は、二男がなります。
(3) 子どもがいないときには、父親か母親がなります。
(4) 以上がいないときには、兄弟姉妹がなります。
(5) 故人が生前に指名していた場合はそれに従います。
(6) 故人が次男や三男、あるいは嫁いだ娘の家に同居していた場合、その家で葬儀を行うことになれば、その家の筆頭者が喪主になることもあります。
(7) 別居している二男の社会的地位が高くて、この二男関係の会葬者が多い時には、二男が喪主を務める場合もあります。
(8) 子どもがいないときには、父親か母親がなります。
(9) 以上がいないときには、兄弟姉妹がなります。
(10) 故人が生前に指名していた場合はそれに従います。
(11) 故人が次男や三男、あるいは嫁いだ娘の家に同居していた場合、その家で葬儀を行うことになれば、その家の筆頭者が喪主になることもあります。
(12) 別居している二男の社会的地位が高くて、この二男関係の会葬者が多い時には、二男が喪主を務める場合もあります。

<ここがポイント>

配偶者や長男が喪主となる原則であっても、その人たちが高齢であったり、病身であったり幼少である場合などは、避けることがあります。もし未成年の子が喪主になる場合は、伯父などが後見人となって、喪主の代理をすることになります。
また葬儀に喪主を務めた人が、引きつづきその後の仏事を主催するケースが多いようです。喪主を選ぶ場合はこの事情をふまえて決める必要があります。

●葬儀の形式

現在、日本の葬儀のおよそ九割は仏式で執り行われていますが、同じ仏式でも宗派や地域のしきたりによって少しずつ違いがあります。そのほかの葬儀形式には、神式、キリスト教式(カトリックとプロテスタント)、友人葬、無宗教葬、団体葬などがあります。どの形式にするかは、故人の信仰や希望を尊重したいものです。

(1) 故人が信仰した宗教が喪家の宗教と異なっている場合、故人の遺志を尊重して、故人の信仰にもとづいて行うのがふさわしいでしょう。
(2) 故人が無宗教の揚合は、習慣的に仏式にすることが多いようです。宗派は生家のものに従うのが普通ですが、故人が既婚女性の場合には婚家の宗派に従って行うことになります。
(3) 最近では新形式(無宗教葬、音楽葬、友人葬など)で葬儀を行うケースも出てきています。

●葬儀の規模

故人の社会的な地位、故人の遺志、つきあいの範囲、予算、遺族の交際範囲、会葬者の人数などを考え合わせて、葬儀の規模や会場を決めます。
故人の社会的な地位によっては、社葬、団体葬という場合もあります。

●葬儀の日程

(1) 葬儀の日程・時間は、火葬場の時間、僧侶のご都合を考慮します。
(2) 遠方から来られる縁者などの到着時間を考慮します。
(3) 「火葬、埋葬は、死亡後24時間以上経過しなければできない」と法律で決められています。
(4) 一般的には、死亡したその日のうちに納棺し(死亡が夜なら翌日)、通夜は第二夜というのが普通のやり方です。
(5) 葬儀が友引きに当たる場合に、第二夜を近親者だけの通夜(仮通夜)に当て、第三夜を一般弔間客の通夜(本通夜)にすることもあります。いずれの揚合も、葬儀、告別式は通夜の翌日に行います。
(6) ご遺体検案に日数がかかる場合には、葬儀を一日か二日先に延ばすこともあります。
(7) 葬儀がお正月や、日を置いて社葬を行う場合には、前もって自宅で身内だけで読経、焼香をすませて火葬にしたのち、日を改めて遺骨によって「本葬」を行うこともあります。

●友 引

<ここがポイント>

「友引」の翌日は、火葬場も僧侶も忙しくなるので、予定の葬儀時間がとれない場合にずらすこともあります。「友引」の日の葬儀は、死者が友を呼ぶという迷信から行わないのが普通です。またこの地域では友引の日を休業とする火葬場が多く、葬儀は行いません。なお葬儀会館では友引でも通夜は行われます。

●通夜・葬儀の時間

葬儀の時間は、火葬場や僧侶の都合に合わせて決められることになります。通夜は、午後6、7時ごろに始まり1時間くらいで終えるのが一般的です。葬儀・告別式は午前中の1時間、あるいは午後の1時間で出棺というケースが多いようです。

●葬儀の会場

(1) 団地やマンションなど高層住宅に住んでいる場合、間取りや広さの関係で、団地内の集会所や公民館などを借りることが多いようです。自宅で葬儀を行う場合には、隣近所の家に家具などを預かってもらったり、控え室として部屋を使わせてもらって、行なうことがあります。
(2) 社葬、あるいは個人葬でも規模の大きい葬儀では、寺院や斎場などで行うことが多くなっています。
(3) 寺院での葬儀の場合、菩提寺に連絡して、葬儀場としてお借りすることをお願いします。もし菩提寺が遠方にあったり、また小さい場合には菩提寺に式場となるお寺を紹介していただくのがよいでしょう。
(4) 最近では、雨天や寒さ暑さの厳しい時期でも快適に会葬できる斎場が利用されています。

●斎 場

斎揚には、宗教に関係なく利用できる斎場や、公営斎場もふえてきています。なお斎場を決めるにあたってのポイントをあげてみました。
(1) 交通の便
(2) 参列者の収容人数
(3) 利用時間は
(4) 通夜を行なう場合の宿泊施設
(5) 料理や酒、茶菓などの通夜ぶるまいの用意ができるか
(6) 駐車台数
(7) 料金、など細かい点まで聞いておきます。

●世話役の決定

葬儀式を中心に適切に滞りなく実施していくためには、多くの方々の協力が必要です。
そのためには、喪家側でお手伝いされる方の役割分担を決めていただくことが大切です。
世話役は親戚や会社の同僚、近所の人にお願いすることが多いようです。
また、地域のつき合いが深い喪家では世話役代表をおくところもありますが、最近では、葬儀の仕切を葬儀社にまかせてしまうケースも増えています。殆どの世話役を葬儀社のスタッフが務め、実際の運営も葬儀社が行う場合、遺族と葬儀社とで相談しながら進める方がスムーズだからです。

●世話役の種類と仕事
会計、受付、返礼品係り、道案内、会場、写真、設営、接待、炊事台所、調達、車両、留守などがあり、各々の役割分担を決めます。
下記に主な役割を述べます。

●受付係

会葬者の氏名を記録し、香典を保管・集計する係。
(1) 芳名録・筆記用具・香典受け・名刺受けなどを配置します。
(2) 会葬者にお渡しする会葬礼状と会葬御礼品の数の確認をします。
(3) 供花・供物が届けられたら、直ちに式場にお供えしていただきます。
(4) 弔電が届いたら、司会者まで届けていただきます。
(5) 会葬者に、氏名だけでなく住所、会社名を記入してもらいます。
(6) 香典は「ご丁寧にありがとうございます」と返礼していただきます。香典袋の表書きを確認し、姓だけであれば名前を記入していただきます。
(7) 会葬者に会葬御礼品をお渡しします。香典が連名の場合には、人数分をお渡しします。
(8) 供花代などをお頂かりした場合は、香典とは別に記録して保管します。
(9) 葬儀終了後、芳名録・名刺・香典袋の整理をし、残った会葬御礼品をまとめます。そのあと、喪主または世話役にお渡しします。

●車両係

車両係は車で来られた方の車の整理と案内が主な役割です。
(1) 駐車場への誘導、駐車場内整理、ハイヤー整理誘導を行います。
(2) 会葬者が車で来られたら、駐車場ヘ誘導していただきます。
(3) 車は順番に駐車していただくようお願いします。
(4) 自分の車で火葬場まで同行される方には、車を出しやすいところに駐車していただきます。
(5) 駐車場が一杯になったときは、交通の邪魔にならないところに止めていただきます。場合により「葬儀・駐車のお願い」の用紙を車に貼ります。
(6) 万一苦情があった場合は速やかに対応し、責任者に報告していただきます。
(7) 霊柩車の駐車位置、ハイヤーの駐車位置をあらかじめ確保していただきます。
(8) 葬儀終了後、火葬場へ同行される方がスムーズに乗車できるよう協力していただきます。

●炊事・接待係

会葬者・僧侶等の飲食の準備や接待をします。

<準備・通夜>

(1) 台所から不必要なものを片付け、作業しやすくしていただきます。
(2) お茶、お菓子、やかん、急須、湯呑みなどを用意していただきます。
(3) 僧侶、弔問客の座布団を確認していただきます。
(4) 手荷物の保管と整理をしていただきます。
(5) ご家族・ご親戚の方の着付けの手伝いをしていただきます。
(6) 弔問客が来られたら、茶菓子で接待していただきます。会場が混んできたり、読経が始まる前には下げます。
(7) 僧侶が着かれたら、別室があれば茶菓子でもてなしていただき、読経終了後も、茶菓子・おしぼりを準備していただきます。
(8) 別室で通夜のもてなしの準備をしていただきます。
(9) 半数の人が帰られたら、タイミングを見て後片付けをしていただきます。

<葬儀当日>

(1) 炊事を担当される方はエプロンを準備していただきます。
(2) 接待を担当される方は、礼服を準備していただきます。
(3) 弔問客の下足を整理していただきます。
(4) 僧侶や来賓の茶菓子の接待をしていただきます。(開式30分前に湯呑みを下げる)
(5) 出棺後、関係者の方に弁当をお配りいただきます。
(6) 会場の入り口に清めの塩、手洗いの水、タオルの用意をしていただきます。
(7) 後飾壇に供える果物などを準備していただきます。
(8) 精進料理の用意をしていただきます。

●写真係

(1) 撮影箇所の確認をしていただきます。
(例=式場内部・式場外部)
(2) 写真撮影は記録用の写真とスナップ用の写真に大別されます。
(3) 混雑する前に、祭壇など記録用の写真を撮影していただきます。
(4) 供花・供物も記録として撮っておきます。

●留守係

(1) ご遺族出発に先立ち、喪主・世話役もしくはご遺族の方との打ち合わせをします。
■自宅訪問者への応対と式場へのご案内
■自宅での弔電及び香典の受取り
■中陰壇の設置
■緊急時の連絡方法
(2) 霊柩車が出発しましたら、部屋を清掃していただきます。
(3) いつでも焼香できるように準備をしていただきます。
(4) 式場へ行く前に挨拶に来られる方や、式場が分からず自宅に来られる方、あるいは会葬者から香典をお預かりした場合は、必ず保管していただきます。
(5) 自宅に弔電が届けられたら、預かっていただきます。

最近の通夜は、葬儀・告別式より会葬者が多いのが普通です。
受付の準備などに万全を期しておかないと、進行が滞ることがあります。準備は短時間で行わなければなりません。

●通夜の準備と通夜の進行まで

供物・供花を受け取る
1時間前には準備を完了し各種の確認をする
受付をはじめる
式場での席順を決める
僧侶を迎える
通夜を進める
通夜ぶるまいをする
通夜ぶるまいを切り上げる
僧侶にお礼をする
世話役に食事をだす
香典を保管する
夜とぎをする

●祭壇を飾る

(1) 祭壇を飾る部屋は、弔問客が出入りしやすいところがよいでしょう。普通は、弔問客の流れを考え、なるべく広く使える部屋にするか、祭壇はなるべく入り口から見通せる所に飾り、弔問客には、玄関や廊下に置かれた焼香台で焼香をしていただきます。
(2) 家の中で葬儀に使わない部屋を一室用意して、僧侶の着替え、家族・親族の休息室にします。

●部屋の片付け

(1) 部屋割りが決まったら、ふすまや障子をとりはずして、邪魔になる家具や電気器具などは別の一室にまとめて、できるだけ広く使えるように片付けます。
(2) 隣近所に親しいお宅があれば、邪魔になる家具を預かっていただきます。玄関は人の出入りが多く混雑しますから、げた箱や傘立てなどは物置などに移します。
(3) 家具類を片付けるときには、その前に葬儀に必要な小物、衣類(喪服、くつ下、ハンカチなど)をとり出して、すぐ利用できるようにまとめておきます。
(4) トロフィー、人形など弔事にふさわしくないものは、目にふれないところに片付けます。とりはずせないものには、その上に紙をはって目隠しをします。

●遺影の準備

故人が気に入っていた写真の中で、できるだけ死亡年齢に近くて、正面を向いた写真を遺影として使います。遺影写真といっても、必ずしも畏まった写真がよいわけではありません。むしろ、故人の人柄がごく自然ににじみ出て、笑顔で語りかけてくるような写真のほうが、弔問客もあたたかい気持ちで最後のお別れができるでしょう。

(1) 写真は引き伸ばしますから、選んだらすぐに渡します。
(2) でき上がりは白黒の写真が普通ですが、最近ではカラー写真の遺影も増えています。
(3) 遺影写真が仕上がったら、額に入れて黒いリボンをかけて、祭壇の中央に飾ります。

●屋外の準備

部屋の中の準備と並行して、屋外の準備を進めます。

(1) 玄関先から庭、家の周囲、道路までていねいに掃き清めます。
(2) 玄関先にある自転車、傘立てなど、人の出入りの邪魔になるものは、ほかの場所に移します。
(3) 玄関は出入りが自由にできるように開けたままにしておきます。
(4) 玄関先には、不幸があったことを告げる「忌中」札をはります。

●受付台の設置

(1) 受付は門の外、玄関前、庭先などに設けます。受付台には弔問客の記帳簿、香典帳、筆記用 具、名刺受けなどをおきます。
(2) 台にする机やいす、テントなどは葬儀社が用意します。人数によっては、コート類を預かる合札などが必要になります。
   
   

●道路標示

弔問客のための道路標示には、家名や葬儀日時を記入して、バス停留所から葬儀場所までの要所要所、車で来られる方には通りから会場へ導く目につきやすい場所に立てます。

●駐車場の手配

マイカーで弔問や会葬に来られる方のために、近くに駐車場やあき地があれば事情を話して、その時間だけ借りるようお願いするとよいでしょう。

<ここがポイント>

適当な駐車場がなければ、警察署で道路の使用許可をとっておく必要があります。
迷惑をかけそうな隣近所の家に事情を話して、了解を得ておくことも大切です。
近くに駐車場がなく、付近での駐車が不可能なときには、死亡通知にそのことを断っておいたほうがよいでしょう。
会場までの公共交通機関がない場合、最寄りの駅 やバス停留所まで送迎の車を差し向けるようにします。

●供花・供物

(1) 祭壇の飾りつけがすんだころに供物や供花などが届き始めます。届いたものは「供物帳」に記録してから飾ります。
(2) 供物や供花を飾る順序は、近親者からのものは故人との血のつながりの深い順に、また、友人、知人、関係者からのものは関係の深さの順に、棺に近いところから祭壇の左右に分けながら並べます。
(3) 屋外に並べる花輪も、同じような順序に玄関に近いところから並べます。
(4) 多くの花輪が届いて、一列に並べきれないときは、道路に並べて立てていくことになりますので、隣近所の了解を得ましょう。

●弔 電

故人が知名度の高い人であれば、弔電の数は多くなります。

(1) 弔電が届いたら世話役は喪主と相談して、そのなかから奉読する主なものを幾つか選びます。
(2) 選ぶ基準は、喪主と世話役の考え方によって決めます。


通夜とは、ご遺体を葬る前に故人にゆかりの深い人々が集まって、故人の冥福を祈り、別れを惜しむ集いです。近年では夜通し棺を守るのは、肉親と親類などごく限られた人だけになり、弔問客のためには、夜の6、7時ごろから1時間ほど営まれる、「半通夜」に変わってきました。

●席 順

通夜は、正式な儀式ではないので、席順にはっきりしたきまりはありません。
(1) 一般的には、祭壇に向かって右側に、棺に近いほうから喪主、遺族、近親者というように血縁の近い順にすわり、左側に世話役(葬儀委員長)、先輩、友人、知人、職場関係者というように来客が並び、正面後方に一般弔問客が並びます。それぞれ、故人に親しい人ほど祭壇の近くに席を占めます。
(2) 特に故人と親しかった恩人や親友などは、喪主や近親者の次に座っていただくこともあります。
(3) 会場が狭い場合は、祭壇の近くに喪主や遺族が座り、他の人たちはその周囲に適当に座ります。
(4) 通夜が始まってから到着した場合には、到着順に座っていただきます。いずれの場合にも、世話役の人が「どうぞ、そちらヘ」と指示して座っていただきます。

●僧侶の出迎え

僧侶が到着されましたら、着がえのために控室に案内し、喪主と世話役はあいさつして茶菓子のもてなしをします。このとき、読経時間や法話についての打ち合わせをします。
遺族・参列者一同は、席次に従って着席して読経が始まるのを待ちます。進行係は、時間になりましたら僧侶に知らせ、読経をお願いします。

●読 経

(1) 通夜は、僧侶の読経によって始まります。進行係に案内されて僧侶が入席し、祭壇の前に座って読経を始めます。
(2) 読経は普通30〜40分くらいかかりますので、特に弔間客が多く、焼香に時間がかかりそうなときには、読経の間に焼香をすませることもあります。
(3) 読経が終わりますと、僧侶は向きを変えて、参列者に「法話」をなさることがあります。

●焼香の仕方

読経のあと、僧侶がまず焼香されたのちに、喪主、近親者、一般弔問客の順に焼香をします。

(1) 焼香は、左手に数珠を持って祭壇に進み、祭壇前の座布団の手前にひざをついて、僧侶に軽く一礼してから座布団に正座し、合掌して右手で線香をとり、ローソクの火で火をつけて焼香をし、礼拝のあと参列者に一礼して席に戻ります。
(2) 祭壇の間が狭かったり、参列者が多くて仏前への出入りに無理がある場合には「回し焼香」にします。回し焼香の場合は自分の席に座ったまま、順に回ってくる香炉で焼香をします。

●出迎えと見送り

(1) 弔問客が帰るときには、喪主や遺族は部屋で席についたままで、黙礼するか簡単なお礼を述べるかするだけで、玄関先まで立って見送ることはいたしません。
(2) 目上のかたの弔問客であっても、遺族ではなく、世話役が出迎えて見送ります。
(3) 弔問客がお帰りになるときには、清め塩と、志としてお茶などをお渡しします。

●通夜ぶるまい

(1)通夜のあいさつをします

通夜終了後、頃合を見て喪主または親族代表が通夜のあいさつを行います。
「本日はお忙しい中を、わざわざ通夜にお越しいただき、ありがとうございました。
故人生前中は皆様に大変お世話になりました。
皆様においでいただき、故人もさぞ喜んでいることと思います。
なお、粗食を用意いたしましたので、お時間の許すかぎりおくつろぎください」

(2)通夜ぶるまいでもてなします

弔問客にお食事や酒を出して接待することを、通夜ぶるまいといいます。
最近では簡単に食べられる寿司、サンドウィッチ、オードブル、ビール、ジュースなどが多くなってきました。
通夜の弔問客は順次お帰りになりますが、お見送りしなくても失礼には当たりません。

(3)ご遺体をお守りします

近親者が交代で祭壇のローソクと線香を絶やさないようにお守りします。
 


葬儀、告別式は、通夜の翌日に行われます。葬儀は導師によって故人をあの世へ送る儀式であり、
告別式は、生前親交のあった人たちが最後の別れを告げる儀式です。
最近の一般家庭では、葬儀のあとすぐに、引きつづいて告別式を行うことが多いようです。

●打ち合わせ

葬儀、告別式は、故人への別れを告げる儀式であると同時に、たくさんの人が一定の場所に集中して営まれます。そのため故人を供養するのにふさわしい内容にするとともに、時間どおりに進行するように段取りをしなければなりません。そのためには、事前にこまかい打ち合わせをして、落ち度のないように準備をする必要があります。

(1) 通夜に先立って、世話役代表と各世話役を選 び、それぞれの係の分担を決定します。
(2) 喪主は葬儀前日に、各世話役や葬儀社の人と式進行および葬儀後の初七日法要についても打ち合わせをします。

●打ち合わせる内容

(1)弔辞の依頼先と内容
(2)弔電披露の範囲
(3)焼香順位
(4)喪主のあいさつ
(5)棺を運ぶ人
(6)火葬場に同行する人と乗車番号
(7)初七日法要に出席される人数

●式場の整備

式場の飾りつけや、式場周辺の設営は葬儀社が行いますが、世話役や遺族の人も一応、祭壇の飾りつけや、控室の準備などを施主側から見て手落ちがないように心を配らなければなりません。

(1) 供物・供花の配置
(2) 線香・ローソクの燃焼の確認
(3) 座布団の用意や弔問客の祭壇への案内・接待等が継続して必要です。

●席順、焼香順を決める

自宅で行う葬儀、告別式の遺族の席順や焼香順は通夜のときと同じです。

(1) 葬儀と告別式が分かれている大規模な葬式では、祭壇に向かって右側に喪主、遺族、近親者、左側に世話役代表や葬儀委員長、友人、知人、職場関係者などが着席し、告別式が始まりますと左右にいた人たちは中央通路をはさんで向き合う形となります。
そしてこの中央を、一般会葬者の方々が焼香に進み出る形をとることがあります。
(2) あらかじめ遺族や会葬者の焼香順位を決めておいて、司会者が氏名を呼び上げることもあります。

●火葬場へ同行する人の確認

(1) 火葬場へ随行するのは、遺族、近親者などの身内か、ごく親しい間柄の人というのが普通です。
(2) そのほか随行を希望する人に前もって確認しておき、必要な台数の車を手配します。
(3) 同行する方が多いときには、あらかじめ車に番号をつけて、随行者に番号札をお渡ししておきます。
(4) 僧侶にかまどの前での読経をお願いする場合には、僧侶も同行人数に加えます。

●心づけの準備

葬儀当日、お世話になる人たちに渡す「心づけ」は葬儀の前に準備しておきます。

(1) 心づけの必要な人は、霊柩車や送迎用のハイヤーとかマイクロバスの運転手、火葬場のかまどの火夫や休憩室の接待係などです。
(2) 心づけの相場は、葬儀の規模や地域によっても異なります。
(3) お金は小さい不祝儀袋や白い封筒などに入れて、表に「志」「心づけ」などと記しておきます。

 


葬儀、告別式の式次第は、宗派や式の規模によって多少異なりますが、一般的には次のような順序で行われます。

●葬 儀

(1)遺族、参列者着席
(2)開式の辞
(3)僧侶入場
(4)読経
(5)弔辞、弔電の奉読
(6)読経
(7)遺族、近親者焼香(読経中)
(8)僧侶退場
(9)閉式の辞

●告別式

(1)僧侶入場
(2)開式の辞
(3)読経
(4)参列者焼香(読経中)
(5)僧侶退場
(6)閉式の辞

葬儀と告別式を区別しない場合には、葬儀のあと僧侶の合図に従って一般参列者の焼香を始めます。
また葬儀(7)の遺族、近親者の焼香に引きつづいて、参列者も焼香して告別式をすませることもあります。

●遺族、参列者の着席

通夜の席と同じように、
(1)祭壇に向かって右側が遺族席、前列の中央寄りが喪主の席です。
(2)世話役と友人、知人など一般参列者は左側に着席します。
(3)遺族、近親者は式が始まる10分くらい前までに着席するようにします。
(4)焼香も通夜と同様にこの順序で行います。

●開式の辞

司会者の開式のあいさつによって、葬儀が始まります。
「本日はご多忙中のところを、ご臨席いただきましてありがとうございます。
ただいまより、故○○殿の葬儀、ならびに告別式を執り行います」
といった意味のあいさつをして、式に入ります。

●僧侶入場

(1) 参列者が着席したのを確かめてから、世話役が僧侶を式場へ誘導します。
(2) 僧侶が見えたら、一同頭を下げて迎えます。
(3) 椅子席の場合は、全員起立して一礼したあと、僧侶が祭壇前に着座されてから着席します。

●読 経

死者の冥福を祈り、浄土に往生することを祈願して、僧侶による読経が行われます。
読経の時間は、宗派や葬儀の規模にもよりますが、30〜40分ぐらいです。禅宗などでは、この読経の際に、死者を悟りの世界に導く「引導」が渡されます。

●弔辞、弔電の披露

(1) 司会者があいさつをして、弔辞をお願いする方を次のように呼び上げます。
「ただいまより弔辞を頂戴いたします。
始めに、○○殿お願いいたします」
(2) 弔電は時間の都合で、全部の方に読んでいただけないときには、姓名だけを呼び上げて、あとは省略します。
(3) そのあと「弔電を奉読させていただきます」と述べて弔電奉読に入ります。
(4) 弔電は届いたものを、せいぜい2、3通を読み上げるのが普通で、あとは
「ほかに○○通ちょうだいいたしておりますが、時間の都合もありますので、お名前だけ紹介させていただきます」と、お断りして姓名や職場団体名を読み上げます。

●遺族、近親者の焼香

(1) 僧侶の中で最も中心的な僧侶である「導師」がまず最初に焼香し、そのあと再び読経が始まります。
(2) 読経がつづく間に、喪主から順に焼香を始めます。
(3) 大規模な葬儀では、司会者が焼香者を順に呼び上げることもあります。

●僧侶退場

(1) 大規模な葬儀の場合、僧侶は一同の焼香がすんだころに読経を終えます。
(2) 僧侶は告別式に移るまでいったん退場します。
(3) このとき、遺族、近親者など参列者は一礼して送ります。葬儀からそのまま、告別式につづく場合には僧侶は退場しません。

●告別式

(1) 葬儀に引きつづいて告別式に移る場合には、僧侶の退場はなく、読経中に一般参列者の焼香を受けます。その場合には、遺族は参列者の方に向きをかえて参列者に焼香の礼を返します。
(2) 大規模の葬儀の場合には、葬儀の終了後、10分くらい休憩したのちに、再び遺族は祭壇前に着席し、僧侶を迎えて告別式を行います。
(3) 僧侶の読経が始まったら、一般参列者は順に焼香を行います。
(4) この間、遺族は参列者一人一人に黙礼をします。
(5) 参列者全員の焼香がすむと、僧侶は読経を終えて、退場しますので、一同は頭を下げます。
(6) このあと司会者が閉式のあいさつを述べて告別式は終わります。

●最後の対面

(1) 告別式が終わると、親族による故人との最後の別れを行ないます。
(2) 葬儀社の人によって棺が運ばれ、棺のふたがあけられ、別れの対面が行われます。
(3) 喪主、遺族、近親者および、故人と特に親し かった人々によって、対面が行われます。
このとき祭壇に供えられていた花を、各人の手でご遺体の周りに飾る「別れ花」をします。
(4) 対面が終わったら、納棺の際に故人愛用の品などをいっしょに納めます。ただし、燃えない物や、遺骨をよごすおそれのあるようなものは入れることができません。

●釘打ち

(1) 最後の対面がすむと、葬儀社の人によって棺のふたが閉じられ、「釘打ち」の儀が行なわれます。
(2) 釘打ちは、喪主から始め、遺族、近親者、友人と故人とゆかりの深い順に、1人が2回、こぶし大の石を使って軽くトントンと打ちます。
(3) この小石は、三途の川の河原の石を意味するものといわれ、無事に冥途にたどりつけるように願って打ちます。

●出 棺

(1) 棺のふたが閉ざされたら、親族や故人の友人などの男性が、ご遺体の足のほうを先にして運び出し、霊柩車におさめます。
(2) このとき、遺族も棺について行きます。
(3) 喪主は、棺の前に位牌を胸に持って立ち、次の者が遺影を持ちます。
(4) 喪主が高齢や病気などの理由で火葬場に行かない場合には、喪主の次の順位の遺族が位牌を、その次の者が遺影を持ちます。
(5) 以下、骨箱、供花などを分け持って、棺のあとにつづきます。

 


霊柩車の出発の前に喪主または親族代表が、会葬者にお礼のあいさつをするのが最近の風習になっています。

●喪主の挨拶

<1.喪主挨拶の構成>

(1)参列者に会葬のお礼を述べます。
(2)故人の享年や死について述べます。
(3)生前故人がお世話になったお礼を述べます。
(4)故人の亡き後の覚悟を述べます。
(5)遺族・親族に対する支援・指導のお頭いを述べます。
(6)会葬のお礼のあいさつで締めくくります。

<2.喪主挨拶文例>

(1)簡単な挨拶文例

本日はご多用中のところ、○○の葬儀に
ご会葬いただき、最後までお見送り賜り、
故人もさぞ喜んでいることと思います。
なお残されました私どもに対しまして、
○○同様のご指導をいただきますようお願い申しあげます。
ほんとうに、ありがとうございました。

(2)一般的な挨拶文例

本日は、お忙しい中を、わざわざご会葬いただき、ありがとうございました。
○○の生前中には、皆様に格別のご厚情をいただき、
本日はこのように多くの方々にお見送りをいただき、
○○もさぞ感謝していることと存じます。
これからは私たち一同、故人の遺志を継ぎ頑張っていく所存でございます。
故人同様のおつきあいと、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上ます。

(3)病状に触れた挨拶文例

遺族を代表いたしまして、一言ご挨拶申しあげます。
本日は、皆様ご多用のところを、わざわざご会葬くださいましたうえに、
最後までのお見送りをいただき、誠にありがとうございました。
故人も、さぞかし喜んでいることと存じます。
○○の生前中は、ひとかたならぬご厚意をいただき、
療養中は手厚くお見舞いくださいまして、深く感謝しております。
○○は以前より健康に任せて無理をするきらいがあり、
私どもはその点を心配しておりました。
それが突然病いに倒れ、ついに不帰の人となってしまいました。
今日の時代といたしましては○○歳という年齢は短かすぎるほどで、
あと十年生きていてくれたらと、それのみが心残りでございます。
今後は残されました遺族一同、非力ではありますが
○○の遺志にそうよう頑張って参ります。
故人同様のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上ます。
これをもちまして、お礼の言葉といたします


出棺のあいさつが終りますと霊柩車は火葬場へ向かいますが、これがいわゆる「葬列」で、 かつては「野辺送り」といいました。野辺送りは本来、ご遺体と同時に霊魂をも送る儀式であり、 魂が再び家に戻ってくるのを妨げるために、さまざまな儀礼を行いました。

●同行者の範囲

火葬場へ行くのは、遺族、近親者などの身内か、ごく親しい友人というのが普通です。
昔は、親が子を弔う場合や、夫が妻に先立たれたときには、「逆縁」つまり、死ぬ順序が違っているとして、火葬場へついて行かない風習がありましたが、今日ではこだわらないようです。
火葬場に同行する人々は、前もって決めておきます。

●火葬場へ向かう車の順序

火葬場へは普通、何台かの車に分かれて出発します。それらの車が出発する順序は、
(1) 霊柩車が先頭に立ちますが、これには棺と位牌を抱いた喪主が乗ります。
(2) 1号車には遺族代表が遺影とともに乗ります。
(3) 以下、故人と血縁の近い順に遺族、親族、友人、知人などが乗った車が2号車、3号車とつづきます。
(4) 車内での席順は、後部座席の右に遺族代表、つづいて血のつながりの近い順に後部中央、助手席となります。
(5) マイクロバスの場合は、運転席の後ろに喪主、その隣に遺族代表、以下、遺族、近親者と順にすわります。
また、僧侶が同行するときには、遺族代表と同じ車に乗ってもらいます。

●火葬場へ持っていくもの

(1) 死亡届を提出したときにもらう「火葬許可証」を必ず持参します。これがないと、ご遺体を火葬することができません。
(2) 火葬場に行って「火葬許可証」を提出しますと、火葬がすんだあとで、その日付を記入してくれます。これが遺骨の「埋葬許可証」となりますから、そのときまで大切に保管します。
(3) 火葬には1〜2時間くらいかかりますから、同行者控室で待つことになります。
(4) 昼どきにかかるようならば、弁当なども必要です。都市部の火葬場では、売店や喫茶室などの設備もあるので、そこを利用することもできます。

●火葬場にて

(1) 火葬場に到着しましたら、受付で「火葬許可証」を提出します。
(2) 火葬場の係員の指示に従って、棺を霊柩車からおろし、かまどの前に棺のまま安置します。
(3) かまどの前の小机の上に位牌、遺影、香炉、生花、燭台、供物などを飾ります。
(4) これらの祭具は、火葬場で用意してありますので、位牌と遺影だけ持参すればよいでしょう。
(5) この祭壇の前で「納めの式」が行われます。
まず、僧侶が最後の読経と焼香をし、次に喪主、遺族、近親者の焼香につづいて、同行者一同が焼香、合掌、礼拝します。
最近は、僧侶の読経を省略することが多くなっていますが、この場合は、すぐに喪主から順に焼香をします。
(6) 一同合掌のうちに棺はかまどの中におさめられ、点火されます。
(7) 火葬にかかる時間は1〜2時間くらいですが、点火のあとは、火葬が終了して骨あげの知らせがあるまで、控室で待ちます。

●骨あげ

(1) 火葬がすみますと控室に案内がありますから、一同は再びかまどの前に集まって「骨あげ」をします。
(2) 本来は竹と木で一対にした箸を使い、人から人へ箸渡しで骨壷におさめるのがしきたりです。しかし、現在では、竹の箸を使い、二人で一つの骨をはさんで骨壷におさめます。
(3) 遺骨を拾う順序は、故人と血のつながりの近い遺族、近親者、友人の順に二人一組になって行います。
(4) 遺骨は足の骨から順に、上半身の部分へと拾い上っていきます。一、二片拾ったら、箸を次の人に渡します。
(5) お舎利とよばれる「のど仏」は、故人と最も血のつながりの近い二人が最後に拾います。これで、骨壷の中で足が下に、頭骨とのど仏が上になって、納まるわけです。
(6) 遺骨を分骨したい場合には、前もって葬儀社に伝えておきますと、分骨用の小さな骨壷が用意されます。
(7) こうして主な骨を拾い上げますと、残った骨は係員が骨壷におさめ、白木の箱に入れて白布で包んでくれますから、それを喪主が両手でかかえ持ちます。
(8) 火葬後に受付で埋葬許可証の証明を受けます。
(9) 位牌と遺影を持って、来たときと同じ車に分乗して帰ります。ただし霊柩車はついて来ませんので、喪主は別の車に乗り換えます。

火葬した遺骨は自宅に持ち帰り、「あと飾り」の祭壇に安置します。そのあと「還骨勤行」「初七日法要」そして精進落しを行ないます。

●遺骨を迎える準備

(1) 「あと飾り」の祭壇は、遺骨が到着する前に、遺族の誰かが残って準備をします。
(2) 霊柩車が出発したら、葬儀祭壇を片づけて、手早く部屋の掃除をします。
(3) 仏壇のある部屋なら仏壇の前、仏壇がなければ部屋の北か西側に「あと飾り壇」を設置します。
(4) 壇の上に焼香台や生花などを飾ります。
(5) 玄関先には手洗いの水を入れた洗面器と、ひしゃく、手ぬぐい、それに清め塩を入れた皿を用意します。
(6) 本膳(精進落し)の席の準備をします。一般に仕出し屋に頼んだり、料亭に席を設けたりすることが多くなっています。仕出し屋には、前もって注文しておきます。

●清めの塩

火葬場や墓地から戻り家に入るときには、まず塩と水で体を清めます。
(1) 清め方は、家に残っていた手伝いの人が、ひしゃくで水をすくい、帰宅した人に両手にかけ、手ぬぐいを手渡します。
(2) 次に塩をとって、正面向きで胸や背中に塩を一振りしてお清めを終わります。
最近では「清め塩」だけのようです。

●遺骨を祭壇に安置する

(1) 家に入ったら、喪主は骨箱をあと飾り壇の中央に安置して、その前に遺影や位牌を飾ります。
(2) 祭壇にはそのほか香炉、燭台、生花、供物、水などを供えます。
(3) このあと、僧侶に還骨勤行の読経をしていただき、一同が焼香します。
(4) あと飾りの祭壇は、四十九日の忌明けまで飾り、その間は遺骨も仏壇の中に入れません。

●精進落し

初七日法要のあと、僧侶の方をはじめ、葬儀の手伝いなどでお世話になった人たちに、酒や料理をふるまう会食の宴を設けます。
このときの料理は、魚や肉なども出しますので「精進落とし」といいます。これは葬儀関係者の労をねぎらうための宴ということになります。

●精進落しのふるまい

(1) 精進落としの宴では、僧侶や世話役などが上座にすわり、友人、近親者などがそれに続き、喪主や遺族は末席に着きます。
(2) 料理には、軽くビールやお酒を出します。喪主や遺族は、関係者の席を回り、一人一人に酒をすすめて、労をねぎらいます。
(3) 宴を開かない場合には、折詰めを配ったり、お金を贈って精進落しの宴に代えたりします。
(4) 僧侶をお招きできない場合には、通夜ぶるまいのときと同様に、「御膳料」を包んでさし出します。

葬儀のあとに「初七日法要」を行なうことが多くなって来ました。一方納骨は、四十九日の忌明け法要の際に行なうことが一般的です。

●納 骨

先祖代々の墓がある場合には、すぐにでも遺骨を墓に納めることが出来ます。しかし納骨は、四十九日の満中陰が過ぎたときに行なうことが多いようです。この時には僧侶に読経を頼みますが、これを納骨法要といいます。

●納骨の順序

お墓に納骨する場合、骨壷のまま納める場合と、骨壷の中の遺骨だけを納める場合があります。これは墓石の内部の構造によって異なります。
法要に際しては、線香と供花を供え、次に僧侶による読経、焼香を行ないます。そして納骨を行います。なお、公園墓地などの場合、法要の終了したあと、供物を持って帰ることがエチケットとなっています。

●埋葬許可証

火葬が終わったあと、すぐに納骨する場合はともかく、四十九日まで納骨しない場合には、「埋葬許可証」は骨壷と一緒に骨箱に入れておくと安心です。いよいよ納骨する場合、寺院の場合には住職に、公園墓地の場合には管理事務所に、「埋葬許可証」を提出します。

会葬の礼状は告別式が終わったあと、受付で会葬者一人一人に手渡すことが多くなりました。本来ならば喪主が一人一人会葬のお礼をのべる代わりに、礼状によって行う習慣が定着しています。


(1)礼状には、塩を入れた小袋と白いハンカチがセットになって入っています。
(2)礼状には、挨拶文が印刷されていますが、あて名は書きません。

●会葬礼状の文例

(文例1)

故○○儀告別式に際しましては、御多用中にもかかわらず、遠路わざわざご会葬くださり、
ご丁重なるご芳志を賜りましてまことにありがたく厚く御礼申し上げます。
早速拝眉の上ご挨拶申し上ぐべきところ、
略儀ながら書中をもって謹んで御礼申し上げます。

(文例2)

父○○の葬儀にあたりましては、わざわざお越しいただきました上、お心の込もった御供物を賜りましてまことにありがとうございました。
厚く御礼申し上げます。混雑にとりまぎれ、行き届かぬことばかりでございましたことをお詑び申し上げます。
とりあえず書中をもって御礼申し上げます。

●会葬礼状のポイント

(1) 会葬礼状は喪主が会葬者の中一人ひとりに直接あいさつができないので、書面にしてお渡しするというものです。
(2) 一般に礼状は予定会葬者より多めに発注します。
(3) 礼状の、「亡父」「亡母」などの続柄は喪主からみた関係を記入します。
(4) 文面は大体決まり文句です。
ただし神道、キリスト教、また社葬や殉職者の死亡に際しては、使われる文面がちがってきます。
(5) 最近では、家紋や写真、故人の履歴を入れた会葬礼状が見られるようになりました。

葬儀が終了するまでは、世話役の人たちが作業を進めてくれますが、葬儀が終ったあとの雑務は、
遺族自身がしなければなりません。葬儀はあと始末まできちんと行いたいものです。
何から手をつけてよいかわからないとは思いますが、急ぐものから片づけていきたいものです。

●引き継ぎ

(1) 世話役からは葬儀がすみしだい、事務を引き継がなければなりません。できれば、葬儀当日の精進落しの前か、その日のうちには引ぎ継ぐようにしたいものです。
(2) 会葬者名簿、弔問客の名刺、香典や供物・供花の記帳簿、弔辞や弔電などを受けとり、会計の精算など、葬儀に関するいっさいの事務を引き継ぎます。
(3) 遺族側の人が知らないうちに、世話役の人や手伝いの人が支払いを立てかえてくださっている場合がありますので、帳簿の引き継ぎの際に立てかえ分を精算しておきます。

●部屋の片づけ

(1) 遺骨を安置してある部屋は、忌明けの日までそのままにしておきますが、ほかの部屋は元どおりにします。
(2) 床の間に掛け軸をかけたり、額や飾り物などを元の位置に戻したりします。しかし、葬儀後しばらくの間は、あとから不幸を知った方々が弔問に訪れますから、派手な飾り物などは当分の間は控えたほうがよいでしょう。

●什器などを片づける

(1) 自宅のものだけでは間に合わない什器類で、隣近所からお借りした食器やお盆などがあれば、あいさつとお礼を述べて返却します。
(2) 仕出し屋の食器類などが残っていることもありますので、確認します。
(3) 町内に貼った道案内の標示紙などは、全部とりはずします。

●あいさつ回り先

(1) 喪主は葬儀の翌日、または翌々日のうちに、お世話になった先にあいさつに出かけるのが普通となりました。
(2) あいさつに回る先は、僧侶、弔辞をいただいた方、葬儀に際してお世話になった世話役代表や各世話役、故人や喪主の勤務先、隣近所や町会の世話役などです。

●故人の勤務先

(1) 故人または喪主の勤務先では、まず直属の上役にあいさつをします。そのあと、葬儀でお世話になった人たちなどにもあいさつをします。
(2) 故人の職場だったら、このとき、故人の机やロッカーの中を片づけ、私物は持ち帰るか処分していただきます。会社や役所では退職金や給与の精算もあります。



人がお亡くなりになると、その人がこれまで契約していたさまざまなものの名義変更が必要となってまいります。とくに故人が世帯主であった場合、土地や住まいの名義変更も遺産を相続される人によって行わなければなりません。また生命保険や年金の手続き、さらに公共料金の名義変更もあります。
葬儀後に必要と思われる手続きの主なものを以下にあげておきましたので、参考にしてください。

埋骨許可証(火葬証明書) 市区町村役場
納骨のとき寺院に提出します
葬祭費の受取り手続き(国民健康保険) 市区町村の保険年金課
他の名目で補助金等が支払われる場合もあります
埋葬費の受取り手続き(社会保険) 会社の総務課、保険事務所
他の名目で補助金等が支払われる場合もあります
医療費控除による税金の還付手続き 所轄の税務署
年末調整でおこなう場合もあります
国民年金受取りのための裁定請求 住所地の市区町村の国民年金課
死亡者、受取人により通用年金がかわります
死亡した者の所得税の確定申告 所轄の税務署
源泉徴収している場合は、勤務先から手続きします
相続税の申告 所轄の税務署窓口へ
税務署に申告用紙があります
銀行預金・郵便貯金の引き出し 各銀行・郵便局
金融機関では相続手続完了まで支払いを停止します
生命保険金の受給手続き 生命保険会社
勤務先で加入している保険などがあれば必要書類を整えます
電話加入権の承継届け 電話局
電話帳の名前の変更も
NHK・電気・ガス等の名義変更 各請求先
印鑑、通帳、領収証の控えを持参します
借地・借家の契約証の書き換え 家主・地主
あらためて契約書を書き換える場合もあります
自動車税の納税義務消滅の申告 県税事務所
新しい所有権に納税義務がうつります
運転免許証の返却 警察署(公安委員会)
更新手続きをしなければ自然消滅となります
クレジットカード脱会届け クレジット会社
カードの返却と、未払分の精算も
所有権移転登記 法務局・他
相続財産のうち登記の必要なものをチェックします
株式・社債・国債の名義変更 証券会社・信託銀行
手続きは各社で異っています
雇用保険の資格喪失届け 会社→職業安定所
失業保険受給中の場合は遺族に手当があります
労災による死亡の遺族補償年金手続き 所轄労働基準監督署
労災保険からでる年金
相続同意書・遺産分割協議書作成 司法書司など
銀行預金等いろいろな財産相続手続きに必要です
貸付金・借入金の権利移転の通知手続 貸付、借入先
借金の場合には、限定相続等の手続きもあります
扶養控除異動申告 勤務先
年末調整や会社の家族手当支給と関係します
非課税貯蓄の死亡届け 銀行、証券会社、郵便局
相続人が、あらためて課税扱、非課税扱の申告をします